人との出会い

 

酒讃家(しゅさんか)さんで骨酒を飲み、人との出会いについて考える。

ちょっと珍しいお魚の形をした容器です。その中にはお魚が浸っています(マトリョシカみたいですね)。温かいお酒は匂いが気になって飲めない人もいると思いますが、こちらの骨酒は匂いも気にならず飲み易かったです。

 

こちらのお店を知るきっかけは、11月のグリーンドリンクスの後、知り合いに誘われて少しお邪魔をしました。その時に一口お酒を飲んでから気になっていました。

 

インターネットでお店の料金や料理の品揃えなど調べる事が安易に出来る時代になりましたが、未だに人からの出会いを通じてお店を知る喜びは感動を覚えます。知らない味に触れる事は「土地の記憶」に触れる感覚に似ています。その土地で作られた食材、その食材を丁寧に扱い優しい味付けにする料理人。私が仕事で人に何か指導したり、説明する時に気をつけている事と似ています。「気づく」、「伝える」、「考える」、どんなに近代的な時代になっても人は考える事は失われない。ただし、ただ考えるだけでは思いは相手に伝わらないです。故に伝える事が必要になります。しかし、そのまま伝えるだけでは、時に相手を不快にしたり意味不明として上手く気づいてもらえない事もあります。心理学や哲学、宗教などの本を読んで人の事を理解するのも大切ですが、色々な人と交流する事で自分だけでは気づけなかった事に気付き、「はっ」と靄が晴れたように疑問が解ける事もあります。それは普段から絡み合わない人々がグリーンドリンクスのような場所で、より合うように様々な糸が結ばれる事で彩られる創作物に似ています。

 

あと数日で新年を迎えますが、来年の予定や目標は決まっていますか?

もし決まっていなければ、新しい人や料理やお酒と出会い、会話から何かに気付き道標になるかもしれないです。

 

こちらのお店の場所は11月のグリーンドリンクスで使われたお店「ジャズインタイム」の近くにあります。